[三界の闘士達についての考察]
 まあ、難しい話をするつもりはありません。
 単純に、聖闘士・海闘士・冥闘士、そして、聖衣・鱗衣・冥衣などの、月読なりに感じたイメージの違いなどを勝手に語らせてもらおうと、ただそれだけのことです(笑)
 一応、当サイトの基本設定でもあります。
[聖闘士]
 まず、黄金聖闘士。
 書庫でよく触れる“黄金聖闘士の宿星”というやつについて、月読自身はどう解釈しているのか。
 たとえて言えば、個人をグラスとすると、そのグラスにマーキングしてある感じです。『コレ、黄金聖闘士』って印が付けてあるわけです(笑)
 で、黄金聖衣は、そのグラスについたマークに反応して、黄金聖闘士の身を包んだり、所有者の意思に従って、別の人物に一時的にまとわれたりする、と考えています。
 このグラスに相当する部分が、いわゆる“魂”と呼ばれる部分になると思われます。
 また、黄金聖闘士は、アテナが降臨する時――聖戦の前にだけ生まれてくるんじゃないかと思います。十二人揃うのは聖戦の時だけ。
 黄金聖闘士は幼少期に聖衣を得ることから、修行のシステムも他の聖闘士とは異なると思われます。
 彼ら黄金聖闘士にとって、最優先される事項は、セブンセンシズに目覚めることである筈です。
 その為、肉体的な鍛錬は後回しにされるのではないでしょうか。まず、小宇宙に目覚め、セブンセンシズに開眼すること。
 また、黄金聖闘士が個人の責任においてのみ養育されることもないと思われます。専属の師範役と、講義の為の複数の神官に、教皇の監視下で育てられると思うわけです。
 なので、黄金聖闘士は聖衣を得るまでは聖域で育てられ、聖衣を得た後、改めて各自の師範に連れられてそれぞれの修行地に散り、物理的な肉体の鍛錬を積むのだと考えています。
 つまり、当家の設定では、黄金の修行地というのは聖衣を得た後に修行した地、という解釈になります。

 白銀や青銅にはそんなのはなくて、純粋に小宇宙の評価で選ばれると思います。聖衣にそこまでの意思があるように見えないもので。
また、星矢と魔鈴さんの出会いのシーンは明らかにおかしいですよね(失笑) 魔鈴さん、当時十歳ですよ。いえ、十三歳で既にアイザックを指導していたカミュや、瞬とジュネを教えていたダイダロスもおかしいんですが(苦笑)
 これを何とか辻褄を合わせようとすると、聖域では、最初の基礎体力を鍛える段階では、聖闘士候補生達を一括して指導していたと、いったところでしょうか。二〜三年ほどは合同で鍛えられ、その後、小宇宙に目覚めさせる段階になって、各々の師の元に振り分けられ、個別指導を受ける、というのはどうでしょう?
 カミュやダイダロスのように聖域外で指導する若い聖闘士には、最初は顧問役が派遣されたりするとか。本人の師匠が顧問役になったりするという設定を考えています。
<黄金聖衣>
 黄金聖衣は単体で移動したり、絶対零度じゃないと凍らなかったり、神代から壊れたことがないと言われていたり、と、明らかに他の聖衣と扱いが違います。
 なので、黄金聖衣のみ、神の手――具体的に言うとヘパイストスによって製作されたものではないかと、考えています。
<白銀・青銅聖衣>
 これらには、黄金聖衣のような特殊能力が無いので、ヘパイストス製ではないと思います。
 おそらく、後世、ムウのような修復能力のある人間が、黄金聖衣を真似て製作したのではないでしょうか? 実際、近世になってから作られた星座の聖衣があること自体不自然ですし……。
 ところで。
 黄金聖闘士が幼少時から黄金聖衣をまとっていることなどを加味して考えると、聖衣は装着者の体形に合わせて変形すると考えるべきだと思います。
 鷲座、蛇遣い座、カメレオン座は、女性である彼女達の体形に合わせてあの形態であるだけで、はなから決して女性用だったわけではないと思うんです。
<神聖衣>
 神の血による効果は一代限り。でなければ、次代の聖闘士は自動的に神聖衣をまとうことになりますし、神代に双子神が見たという神聖衣が現在どうなっているのか、という疑問も生じます。現存しているなら、聖闘士達も伝え聞いていないと不自然です。黄金聖衣以上の存在なら、名誉ある聖衣になるわけですし。
 また、通常は本来の聖衣の状態であり、小宇宙を高め、燃焼させなければ神聖衣に進化しないとも考えています。実際、原作の描写もそんな感じでしたしね。常時、神聖衣ではない、と思います。
 “黄金の血によって甦った聖衣”と同じ扱いだと思います。あれの、持続時間が長い感じ。
[海闘士]
 基本的に、黄金聖闘士同様、本人の魂に印が付けられていると思うんですが。海闘士の場合は聖闘士とはちょっと違うんです。
 またグラスのたとえを持ち出します。グラスを魂とたとえるなら、中に入っている液体が本人の人格や記憶、意識などだと思ってください。
 海闘士の場合、グラスの中身の内、『海闘士としての意識と知識』が別容器に保存された状態にあると解釈しています。
 通常は、グラスの中身は半分の状態で、ポセイドンが目覚める時に、海皇の小宇宙によって残りの『海闘士としての自覚』に相当する部分を注ぎ入れられるわけです。
 で、この注ぎ入れる時の状態によって、色々と個人差が発生することになります。
 ゆっくりと、対流が起こらないように慎重に注ぎ入れられれば、意識の上で混乱なく海闘士の部分が融合出来ます。が、一気に注ぎ入れられると、対流のせいで一時的な記憶混乱が発生したりします。
 この注ぎ入れ方の差は、海闘士とポセイドンとの、覚醒の時期がどれほど離れているかによって表れると思われます。時間が開いていれば開いているだけ、ゆっくりと注ぎ入れられるわけです。
 当然ですが、鱗衣にもグラスのマークを見極める――海将軍を見分ける能力もあると推測されます。
 以上のような事情なので、海闘士に修行という概念がないのだと思います。
 海闘士としての自覚が生まれた瞬間に小宇宙の使い方を、“思い出す”と言えるでしょう。
 ただ、やはり、使い慣れているかどうかは別問題。
 技のレパートリーが少なかったり、肉体攻撃に難があったりするのは、海洋神殿に来るのが遅かった人ではないでしょうか。
<鱗衣>
 神であるポセイドンの鱗衣が存在することから、製作者はやはりヘパイストスと推測しています。
 ただ、イメージ的に、完成後でポセイドンが自らの小宇宙を注いでいる気がします。
 これは、名も無き雑兵も鱗衣をまとっていたりする辺りとか、ギリシア神話とかから受けるイメージなんですが、ポセイドンって自分の身内や配下には保護意欲が高そうなので。
 アイザックの回想から察するに、鱗衣も――多分、海将軍の鱗衣のみでしょうが――単体で移動することが可能だと思われます。ならば、バイアンの証言どおり、海将軍の鱗衣は黄金聖衣と同等の性能を持っているとするのが妥当でしょう。
 月読個人の推測としては、オケアノスの一族、ネレウスなどの海の老人の一族ら、ポセイドンの眷族にあたる神々も自身の鱗衣を所持しているであろうと考えられます。
 少なくとも、彼の妻であるアンピトリテ、息子トリトンは、自分の鱗衣を持っているでしょうね。
[冥闘士]
 冥闘士の場合は、もっと特殊です。
 グラスのたとえでいうと、彼らの場合は、『最初に入っていた中身=人間としての意識や記憶』が、魔星を受け入れた時に、『冥闘士としての意識と知識』に入れ替えられてしまったと考えています。
 つまり、グラスに、比重の重い新しい液体を注ぎ入れられたことにより、比重の軽い以前の中身があふれてこぼれ出てしまった、と。
 注ぎいれられる量は、冥闘士としての格によって変わるので、上位の者ほど、人間としての記憶が失われていると思われます。
 だから、冥闘士は、海闘士と違い、地上の記憶が甦ることはないでしょう。
 魔星を受け入れた瞬間から小宇宙が使えるのは、オフィシャル設定で断言されているので、あまり追及しません。
 むしろ、冥衣自体が、冥闘士の体力などをカバーしてくれる可能性も高いでしょう。
<冥衣>
 こちらも、ハーデス、双子神が冥衣をまとっていることから、ヘパイストス謹製であると推測出来ます。
 パピヨンの冥衣の特異性や、冥闘士が冥衣に選ばれるという過程から、冥衣には確実にハーデスの小宇宙が注がれていると考えられます。
 基本性能としては、黄金聖衣、海将軍の鱗衣などと同様の効果があると推定されます。
 海界同様、冥界には他にも神々がいますので、それらの神々も己の冥衣を所持していると思われます。
 ヘカテ、ケル、ネメシス、エリニュスなどがあてはまるでしょう。
 ただし、海域と違い、ハーデスの妻であるペルセポネーは、彼女の為の護符になるような装身具は身に着けていても、冥衣を所持していないでしょう。
 この辺は奥様の性格の違いということで。
[オリュンポス十二神]

<神衣>
 防具、と解釈してしまいがちですが、十二(十四)体すべてが防具ではないでしょう。
 アレス、アテナ、(ポセイドン、ハーデス)、それに一歩譲って、アルテミス、アポロンや、ゼウスまでは、防具でもいいでしょう。
 ただ、ヘスティア、デメテル、ヘラ、ヘルメス、デュオニソス、ヘパイストス、アフロディテは……防具を必要とすると思いますか?
 むしろ、神の力を増幅するような効能のある装身具や、特製の布地、と考える方が自然でしょう。

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