は行
ハーデス クロノスとレアの長男。
「見えざる者」「目に見えぬ者」「地下の者」などの意。冥府の男神。地下世界を統べ、地中の富の所有者でもある。
姿を消してしまう隠れかぶとを持つ。
“エウブレウス(「よき助言者」)”“プルトン(「富めるもの」)”“クリュメノス(「名高きもの」)”“ポリュデグモン(「多くの客を迎えるもの」)”“ピュラルテス(「門を閉ざすもの」)”“ステュゲロス(「憎むべきもの」)”“アイドネウス”などの別称を持つ。
神々の検証も参考のこと。
ハルモニア アプロディテとアレスの娘。
「調和」の意。調和の女神。英語読みはハーモニー。
初代テーバイ王カドモスの妻となり、息子ポリュドロスとアウトノエ、アガウエ、セメレ、イノら四人の娘を産んだ。
パン ヘルメスとペネロペの息子、とされているが、諸説ある。
「全て」の意。牧神。
上半身は人間の男性で、山羊の下半身と角を持つ。命名したのはディオニュソス。
ビア ステュクスとパラスの娘。
「腕力」「暴力」の意。暴力の女神。
ヒメロス 欲望の神。アプロディテの従属神。
ヒュアス達ヒュアデス アイトラとアトラスの娘達?
雨降り星の女神達。
個別名は以下の通り。
 アムブロシエー
 エウドーレー
 クレエイア
 コローニス
 ペディーレー
 パイオー
 パイシュレー
 ピュートー
 ポリュクソー
 テュオーネー
ヒュプノス ニュクスが単独で産んだ息子。
「眠り」の意。眠りの男神。
レムノス島の洞窟、あるいはレテ川沿いの架空の島に住んでいるとされている。
あらゆる声も音もない静寂に包まれ、おびただしい芥子の花が咲き乱れる中で、息子であるオネイロイに囲まれ眠っているとされている。
ヒプノティック(「催眠剤」)の語源。
神々の検証も参考のこと。
ヒュペリオン ウラノスとガイアの息子。ティターン男神ティタン六柱の一柱。
「高きを行く者」「高みを行く者」の意。最初の太陽神。
ヒュメナイオス 「祝婚歌」の意。結婚の男神。ヒュメンとも。
ピュリプレゲトーン 「火のように燃える川」の意。冥界を流れるピュリプレゲトン河の河神。
ピュリプレゲトン河は冥界の奥深くにある。エリュシオンとタルタロスへの分かれ道、その崖の下にあるラダマンテュスが裁判を行う城を三重に取り囲んで流れている。
ピロテス ニュクスが単独で産んだ娘。
「愛欲」の意。愛欲の女神。
プリアポス ヘルメスとアプロディテの息子。ディオニュソスが父親だという説もある。
男性生殖力を司る庭園の神。コブだらけの身体に巨大な男性生殖器がついている。
生贄にロバを捧げられることを好む。
プレイアデス プレイオネとアトラスの七人の娘達。
昴。星の娘達。
個別名は以下の通り。
 マイア(「母」「良き母」「乳母)」):ヘルメスの母。長女。
 エレクトラ(「琥珀」):トロイアの祖ダルダノス、イアシオン、サモトラケ王アマティオンらの母。
 タユゲテ(「タユゲトス山脈の乙女」):スパルタの祖ラケダイモンの母。
 ケライノ(「黒い女」):ポセイドンの子供を数名産んでいる。
 アルキュオネ(「カワセミ」):同上。
 ステロペ(「電光」):ピサ王オイノマオスの母。
 メロペ(「言葉を分けて喋る者」「人間)」):シシュポスの妻、グラウコスの母。
プロメテウス イアペトスとクリュメネの息子。あるいは、テミスを母親とする説、クウレのアシアを母とする説などもある。
「先見」「先に考える」「先に考える者」「あらかじめの考慮」などの意。予言と英知の男神。
人間に火を与えた為、ゼウスの怒りをかい、戒めを受け大鷲に肝臓を喰われる罰を受けた。
後に、父親より優れた息子を産む予言を下された女神が誰か、を教えることを条件に解放された。
ヘオスポロス アストライオスとエオスの息子。
「暁をもたらす者」の意。暁の明星。エオスポロス、ポスポロスなどとも。
ヘカテ アステリアとペルセスの娘。
「遠くまで力の及ぶ女」の意。魔術を扱い、また、十字路の女神でもある。天空・地上・海の三界に絶大な影響力を持つ。冥界においては、ハーデス、ペルセポネに次ぐ第三の地位にある。
また、ペルセポネとは仲が良いともいわれている。
ヘカトンケイル ウラノスとガイアの息子達。
百手巨人。百の腕と五十の頭を持つ巨人。
その異形ゆえに、父ウラノスに疎まれ、縄で縛られ地中に封じられた。“ガイアの胎内に押し戻された”といわれることもある。あるいは、タルタロスに堕とされた、とも。
ティタンマキアの際、彼らを味方にすれば勝利を得られる、とガイアに説かれたゼウス達オリュンポス神族によって解放された。
戦いの後、タルタロスの門番となった。
個別名は以下の通り。
 コットス
 ブリアレオス(「つわもの」):アガレイオンとも。キュモポレイアの夫。ポセイドンの婿養子。
 ギュゲス(「土から生まれたもの」)
ヘスティア レアとクロノスの長子。
「炉」の意。炉と聖火の女神。また、嘆願者を保護する女神でもある。処女神。
ヘスペリス達ヘスペリデス アトラスの娘達(母不明)、あるいは、ニュクスが単独で産んだ娘達。
黄昏の乙女達。黄金の林檎の園の番人。
一般的には以下の三者。
 アイグレ(「輝き」)
 エリュテイス(「赤」)
 ヘスペレ(「黄昏」)
異説として、
 アイグレ、ヘスペリア、アエリカの三人説、
 アイグレ、エリュテイア、ヘスペリア、アレトゥーサの四人説、
 アイグレ、エリュテイア、ヘスペラ、アレトゥーサ、ヘスペレイア、ヘスペルーサ、ヘスティアの七人説がある。
ヘパイストス ゼウスが独力でアテナを産んだと勘違いしたヘラが、対抗して単独で産んだ息子。あるいは、ゼウスとヘラの息子という説もある。
“hemerophaistos(「昼のあいだ輝く者」)”の略、という説もある。火と鍛冶の男神。
一般にアプロディテの夫とされるが、『イーリアス』等によるとカリスのアグライアを妻とする説もある。
びっこの神として知られているが、足が曲がった原因には諸説がある。
ひとつは生来のもの。
ひとつは、母であるヘラが、容貌の醜さを厭い彼を天上から捨てた際に折れた、というもの。
最後のひとつが、ヘラクレスに関する事柄で諍いをおこしたゼウスとヘラの間に入り、母の味方をした為、ゼウスに足首を掴まれ天上から投げ捨てられ、地上に墜落した際に折れたというもの。
ヘベ ヘラとゼウスの娘。
「青春」「青春の美」の意。あるいは、“ヘラ・バイス(「乙女のヘラ」)”の略。の青春の女神。
以前は神々の酌取役を務めていた。
ヘラクレスとヘラの和解のしるしとして、死後神となったヘラクレスの妻とされた。
ヘメラ ニュクスとエレボスの娘。
「昼」「昼日」の意。昼間の女神。
日々、地上に昼をもたらし、夕方になるとタルタロスの西にあるニュクスの館に戻り、門前で母と入れ替わるとされている。
ヘラ レアとクロノスの娘。
「貴婦人」「女主人」の意。あるいは“Herwa(「母なる保護者」)”の略とも。一夫一妻の結婚の守護神。天界の女王。女性・妻・妊婦の守護神。
ゼウスの三人目の妻であり、現在の正妻。
ヘスペリスの園にある黄金の林檎は、彼女の結婚祝いにガイアから贈られたもの。
ヘラクレス ゼウスと、ダナエの息子ペルセウスの孫娘であるアルクメネの息子。アルクメネの婚約者・アムピトリュオンの不在をつき、アムピトリュオンに化けたゼウスが産ませた子。
「ヘラの栄光」の意。元の名は“アルケイデス(「アルカイオスの子孫」)”。
豪傑として知られているが、幼少期に琴の師であったリノスに不出来を罵られ、激昂し殺害したこともある。死後神となる。
ヘリアデス ヘリオスの子供達。
1)クリュメネが産んだ七人の娘達。クウレのクリュメネとは同名異人で人間と思われる。ヘリオスの子供達を産んだ後、エジプト王メロポスの妻になった。また、クリュメネの血縁に、パエトンの遺体を捜して白鳥になったキュクノスがいる。
個別名は以下の通り。
 メロペー
 ヘーリエー
 ポイベー
 アイテリエー
 ディオークシッペー
 アイグレー
 ペイラ
2)ロデが産んだ七人の息子達。ロードス島の主要な都市は彼らから名を取った。
個別名は以下の通り。
 オキモス
 ケルカポス
 テナゲース
 ノシュロス
 ネリオートス
 ペーゲトス
 マカル
ヘリオス ヒュペリオンとテイアの息子。
「太陽」の意。二代目の太陽神。
東の果ての館に住む。
四頭立ての戦車に乗り、毎夜、空を駆けて西の空に沈み、夜の間に大洋を通ってまた東へと戻るとされている。
息子のパエトンにせがまれ、一度太陽の戦車を操らせたことがある。パエトンは操車を誤り、天や地上を太陽の熱で焦がしながら延々と走り続けた。
その為、パエトンはゼウスの雷に打たれ、エリダヌス川に落ちて死んだ。
父ヒュペリオンの名を冠し、“ヘリオス・ヒュペリオン”と呼ばれることもある。
ペルセス クレイオスとエウリュビアの息子。
思慮分別にかけて、すべての者に抜きん出ていた、と描かれている。
ペルセポネ デメテルとゼウスの娘。
「殺す女」「破滅をもたらす女性」の意。元の名は“コレー(「乙女」「種子」)”。冥府の女王。花の女神でもある。花々を彩色して、花の色を定めたのは彼女。
ハーデスに見初められ、シチリア島のエンナの野で地中から冥界の馬が引く車に乗って現れた彼に攫われた。
娘を攫われ、悲嘆と怒りのあまり職務を放棄したデメテルを宥める為に、地上へ返されることとなったが、既に冥府の柘榴を食していた為、彼女は冥界に属する身となっていた。
その為、一年の三分の一(あるいは四分の一)は冥界で暮らすこととなった。
その間、デメテルは身を隠してしまうので、地上には植物が育たない季節が出来たという。
これを冬が生まれた説話とする説が多いが、ギリシアの気象条件から考えれば、これは夏のことを指していると考える方が自然である。
“プラクシディケ(「正義の執行者」)”という別称を持つ。
ヘルメス ゼウスとプレイアスのマイアの息子。ゼウスの(神としての)末子。
「解釈者」「通訳」の意。神々の使者であり、商売の男神であり、また、盗賊と博打うちと嘘つきの守護神でもある。そして、貴族の魂を冥界へと案内する神でもある。
生後間もない時期に、竪琴を発明し、また、アポロンの牛を盗んだ。
後世、錬金術と関連付けられる。
“プシュコポムポム(「魂の案内人」)”という別称を持つ。
ポイベ ガイアとウラノスの娘。ティターン女神ティタニス六柱の一柱。
「明るい」「輝き」「輝く女」の意。あるいは「月」の意とも。
ポセイドン クロノスとレアの息子。ゼウスのすぐ上の兄。
「大地の支配者」「大地の夫」の意。海神。地震を起こす神でもあり、馬の神でもある。
彼の持つ三叉の矛は、波を操り、地震を起こし、また、戦士を鼓舞する力を持つ。
“ガイエオコス(「大地の所有者」)”“エノシクトン(「大地を揺らす者」)”“エノシガイオス(「大地をゆさぶる者」)”“クレヌコス(「泉の所有者」)”“ニュムパゲテス(「ニンフの指導者」)”などの別称を持つ。
神々の検証も参考のこと。
ポボス アレスとアプロディテの子。
「狼狽」の意。
ホーラ達ホライ テミスとゼウスの娘達。
季節の女神達。
以下の三者。
 エウノミア(「秩序」)
 ディケ(「正義」)
 エイレネ(「平和」)
他にも異説が諸説あり、
 タロ(「開花・芽生え」「芽生える」夏至を司る)、カルポ(「結実・収穫」「枯死する」冬至を司る)の二人説、
 エアル(「春」)、テロス(「夏」)、プティノポロン(「秋」)、ケイモン(「冬」)の四人説などがある。
英語のアワー(「時間」)の語源。
ポリュペモス ポセイドンとニンフのトオーサの息子。
シチリア島に住むキュクロプス。イタケへの帰途で遭難して流れ着いたオデュッセウス一行を捕らえ食そうとしたが、オデュッセウスの策略によりその一眼を奪われた。
ポルキデス ポルキュスの娘である、グライアイとゴルゴンの総称。
ボレアス アストライオスとエオスの子。
「北風」の意。北風の神。
エリュニスの一柱との間にアレスの戦車を牽く四頭の神馬達をもうけた。また、微風の精女アウラ達は彼の娘ともいわれている。
ポントス ガイアが単独で産んだ息子。
「海」の意。海そのものを表す男神。
Back

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送