か行
ガイア カオスから最初に誕生した原初の女神であり、単身で天空と山々、海を産んだ。
「地」「大地」「陸」等の意。大地母神。
ウラノスからクロノス、クロノスからゼウスと、主神交代において彼女は幾度も暗躍している。
カイロス ゼウスの末息子? チャンスの神。前髪は長く、後ろは禿頭。
カオス 「空間」の意。原初の混沌。
無ではなく、混沌とした“何か”が満ちた空間と解釈されている。
カリス達カリテス クウレのエウリュノメとゼウスの娘達。母親はヘラだという説もある。
美と優雅の女神達。アプロディテの従属神。
人数や個別名には諸説ある。一般的なのは以下のの三人説。
 アグライア(「輝く女」「輝き」)
 エウプロシュネ(「喜び」)
 タレイア(「花の盛り」)
他に、
 エウプロシュネ、カレ(「美女」)、パシテア(「万物の女神」/アグライアの別称とも)の三人説、
 アウクソ(「成長」)、ヘゲモネ(「女王」「支配権」)の二人説、
 クレタ(「呼ばれる女」)、パエンナ(「輝く女」)の二人説がある。
カロン エレボスとニュクスの息子。
「明るく輝く目の男」の意。冥府を取り囲むステュクス河、あるいは、アケロン河の渡し守。
ギガス達ギガンテス クロノスによって斬り取られたウラノスの男根から流れた血が大地に滴り、誕生した巨人達。
後に、オリュンポス神族に戦いを挑んだ(ギガントマキア)。
人間の助けを得れば勝利する、という予言によってヘラクレスを陣営に加えたオリュンポス神族に敗れ、その多くは戦死した。
個別名は以下の通り。
 アグリオス
 アルキュオネウス(「力の強いろば」)
 エウリュトス
 エピアルテス(「飛びはねるもの」):首領。
 エンケラドス
 グラティオン
 クリュティオス
 トオン
 パラス
 ヒッポリュトス(「あばれ馬」)
 ポリュボテス
 ポリュピュリオン
 ミマス(「ものまね」)
キュクロプス ウラノスとガイアの息子達。
「丸い目」の意。一つ目の巨人。
その異形ゆえに、父ウラノスに疎まれ、縄で縛られ地中に封じられた。
ティタンマキアの際、彼らを味方にすれば勝利を得られる、とガイアに説かれたゼウス達によって解放された。
解放された彼らは、オリュンポス神族の為に三叉の矛、隠れ兜、雷を作り、それぞれポセイドン、ハーデス、ゼウスへと贈った。
戦いの後は、ヘパイストスの鍛冶場で働いていた。
後に、ゼウスの雷に、息子の名医アスクレピオスを殺されたアポロンに逆恨みで殺害された。
個別名は以下の通り。
 雷鳴の神ブロンテス(「雷鳴」)
 雷光の神ステロペス(「稲妻」)
 閃光の神アルゲス(「閃光」):ピュラクモンとも。
キルケ クウレのペルセイスとヘリオスの娘。
「鷹」の意。ティレニア海アイアイエ島に住む魔女。
アルゴー号の神話では、イアソンとメディアを浄め、『オデュッセイア』では、一年間オデュッセウスと暮らした話が描かれている。
また、グラウコスに片恋をしていたが、当の相手からスキュラへの恋の成就の相談をされ、嫉妬のあまり、毒を使って彼女を化け物に変えた神話もある。
クウレ 大洋の乙女達。テテュスとオケアノスの娘達。
『神統記』では、以下のような五十柱近くの女神の名が上げられている。
 ペイト(「説得」「説伏」):説得の女神。長女とも。
 エレクトラ(「琥珀」):タウマスの妻。
 ドリス:ネレウスの妻。
 ウラニア(「天空」「天上の女」)
 クリュメネ:イアペトスの妻。
 カリロエ(「美しい流れ」):クリュサオルの妻。
 イデュイア:コルキス王アイエテスの妻。
 メロボシス(「羊を養う」)
 ポリュドラ(「多くを贈る」)
 プルゥト(「富」)
 ペルセイス:ヘリオスの妻。
 メティス:別項参照。
 エウリュノメ(「ひろい支配」「ひろい力」「ひろい彷徨」「遠くさまようもの」):カリテスの母。
 エウドラ(「善きものを贈る」)
 テュケ(「運命」「美運」):ペルセポネの侍女。盲目の運の女神。
 アンピロ(「分流」)
 オキュロエ(「早い流れ」)
 ステュクス:別項参照。
グライアイ ケトとポルキュスの娘達。
グライアとも。一つの目と歯を共有する三人の老女。
個別名は以下の通り。
 エニュオ(「好戦的な」)
 ペンプレド(「すずめ蜂」)
 デイドー(「おそろしい」)
グラウコス ポセイドンと海のニンフ・ナイスの息子。元は半人、後に海神。
彼が海のニンフ・スキュラに恋した為、嫉妬したキルケにスキュラは怪物へ変えられた。
クラトス パラスとステュクスの息子。
「支配」の意。支配の男神。
クレイオス ウラノスとガイアの息子。
ティターン男神ティタン六柱の一柱。
クロノス ウラノスとガイアの間に生まれたティターン十二柱の末子。
“corone(「カラス」)”が語源という説もある。二代目の主神。
ティタンマキアに敗れタルタロスに封じられたとも、死者の楽園である至福者の島マカローン・ネーソイの王になったともいわれている。
アダマスの大鎌を振るい、父ウラノスを王座から追った。
“クロノスもまた生まれた子に王座を追われるだろう”というウラノスの予言を受け、レアとの間に生まれた子供達を次々と飲み込んでいった。
ケイロン クロノスとピリュラの息子。
上半身は人間の男性、下半身は馬の姿をした、半人半馬の賢者。
テッサリアのぺリオン山に住み、イアソン、名医アスクレピオス、アキレウスなどを養育した。
本来は不死だったが、ヘラクレスが誤射したヒュドラの毒の矢を受け、その苦しみから逃れる為に、己の不死性をプロメテウスに譲ったとされる。
カリクロとの間に女予言者オキュロエをもうけたという説もある。
ゲラス ニュクスが単独で産んだ子。
「老い」「老齢」の意。老いの神。
ゲリュオネウス クリュサオルとカリロエの息子。
三人の男の身体が腹の部分で結合した巨人。ヘラクレスに倒された。
ケル ニュクスが単独で産んだ娘。
「切断」「破壊」「宿命」などの意。死の運命の女神。悪しき運命を司る。
戦場で死にきれずにいる戦士に止めを刺し、その魂を冥府へと引きずって行くとされている。
黒い翼は血に赤く染まり、長い歯と爪を持つという。
神格が示すとおり、彼女もまた冥府の神である。
ケルベロス テュポンとエキドナの息子。
頭が三つある、地獄の番犬。冥府の入り口で、死者が冥府から出るのを、そして、生者が冥府へと入るのを監視し、止める役目を負っている。
コイオス ウラノスとガイアの息子。ティターン男神ティタン六柱の一柱。
「知性」の意。“ポロス(「天球の回転軸」「天の極」「天球そのもの」)”という別称を持つ。
コーキュートス 「嘆きの河」「嘆き」の意。冥界を流れるコキュトス河の河神。コキュトス河はアケロン河の支流。

さ行
ステュクス テテュスとオケアノスの娘。クウレ。
「忌むべきもの」「憎むべき者」の意。冥府を九重に囲むステュクス河の女神。
ステュクス河に誓った宣誓を違えれば、一年間の昏睡と更に九年間の追放、という罰を受ける。
その水に身を浸せば、不死身を得るという。
ゼウス クロノスとレアの末子。
「天空」「日」の意。雷と雨の男神。三代目の主神。
ティターン戦争ティタンマキアによって、父クロノスから王権を奪い取った。
並外れた漁食家としても有名。
詩などでは“神盾アイギス持つゼウス”と呼ばれる。“リュカイオス”“ナイナス”などの別称も。
ゼフェロス アストライオスとエオスの子。
「西風」の意。西風の神。
ハルピュイアのポダルゲーとの間に、ヘリオスの日輪の馬車を牽く四頭の神馬達をもうけた。
セレネ テイアとヒュペリオンの末娘。
「月」の意。月の女神。
四頭立ての車に乗り、毎夜、空を駆けて西の空に沈み、日中の間に大洋を通ってまた東へと戻るとされている。
永遠の眠りによって不老不死となったエンデュミオンとの間に、五十人の娘(暦月の女神メーネ達)をもうけた。
ゼロス パラスとステュクスの子。
「栄光」「得意」「熱心」の意。競争心の男神。
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