[黄金聖闘士]
牡羊座 Aries
ボイオーティア地方を統治していたアタマース王と雲の精ネペレーとの間に生まれたプリクソスとヘレー兄妹が、継母であるイーオーの策略した偽の神託により生贄に捧げられることとなった。そこを、実母であるネペレーがゼウスに懇願しつかわした金毛の羊が、祭壇から二人を救い出した。この羊が、天上にあげられたのが、牡羊座。
後にその羊はゼウスの祭壇に捧げられ、その毛皮はコルキス王アイエテスに献上された。
この毛皮は更に後に、イアソンらアルゴ号探検隊に奪われる。
牡牛座 Taurus
フィニキア王アゲーノールの娘・エウロペをさらう時、ゼウスが化けた白牛の姿。
クレタ島に連れ去られたエウロペが、その地で産んだのが、ミノス、サルペドン、ラダマンテュスの三兄弟。
アルデバランは牡牛座の一等星の名。
双子座 Gemini
ゼウスが白鳥に化け、スパルタ王妃レダと交わり、レダは二つの卵を産み落とした。
片方の卵からは、スパルタ王テュンダレオスの子である兄カストルと姉クリュタイムネストラ(後のミケーナイ王アガメムノン妃)が生まれ、もう片方からは、ゼウスの子である弟ポルックス(ポリュデウケス)と妹ヘレネが誕生した。
後に、戦いでカストルに先立たれたポルックスをゼウスが天上に召そうとした際、兄も共でなくては嫌だと言った為、ポルックスの不死性をカストルに半分分け、一日おきに地上と天上に住まわせるようにした。
双子座は、天にある時の二人の姿。“双子座”だが、厳密に言えば双子ではない。
蟹座 Cancer
レルネのヒュドラと共にアミュモーネーの泉に住んでいた巨大な化け蟹。
ヘラクレスがヒュドラ退治に現れた際、ヒュドラを助けようとしてヘラクレスに踏み殺された。(ヘラによりヒュドラの加勢に遣わされたとする説もある)
友を思うその姿を尊んだヘラにより、天にあげられ星座となったのが蟹座。
プレセペ星団はヘラクレスに踏み潰された時の甲羅の欠片とされている。
獅子座 Leo
エキドナとテュフォンの間に生まれた、ネメアの森に住む大獅子。
ヘラクレス十の難業の一。ヘラクレスと激しく戦った末、絞め殺され、その毛皮を剥がれた。
その後、ヘラクレスはこの毛皮を常に身につけ、後に呪いの苦しみから解放される為に焼身自殺をした際、ヘラクレス共々天にあがった。
乙女座 Virgo
法の女神テミスの娘・正義の女神アストライアの姿とも、大地の女神デメテルの娘にして、冥府の女王・ペルセポネとも言われている。
天秤座 Libra
正義の女神アストライアが持つ、善悪を計る天秤を表した星座。
醜く争いあうようになった人間達を見限って神々は次々と天上に戻っていったが、アストライアは最後まで地上に残っていた。が、とうとうアストライアも地上を去った。乙女座をアストライアとする場合は、天上に戻ったアストライアが星座になったもの、とされている。
蠍座 Scorpius
狩人オリオンを殺したとされる大サソリ。
オリオンの死には異説が多々あるが、蠍座の神話として有名なものは、「地上のあらゆるものを射止めてみせる」と豪語したオリオンに怒ったヘラ(または大地母神ガイア)によってこの大サソリが遣わされ、オリオンをその尾の毒で殺した。 その功績によって星座となった、というもの。
一等星アンタレスは「火星に対抗するもの(アンチ・アーレス)」という意味。
射手座 Sagittarius
イアソン、アスクレピオス等の師である、ケンタウロス族の賢者・ケイローンの姿。
ケイローンは、クロノスが馬に化けて、大洋オケアノスの娘・ピリュラと交わって生まれた息子。
ある時、過ってヒドラの毒矢で傷を負い、その苦しみから解放される為、己の持つ不死性をプロメテウスに譲り、ケイローンは死を選んだ。多くの英雄を育てた功により、死後星座となった。
山羊座 Capricornus
伝令神ヘルメスの息子である牧神パーンの姿。
怪物ティフォンに襲われた時、それから逃れる為、魚に化けて河川に逃げ込もうとしたのだが、慌てすぎて下半身だけ魚になってしまった。山羊座はその時の姿を表している。
水瓶座 Aquarius
トロイアの国で羊飼いをしていたガニュメデスという少年の美しさに目を留めたゼウスが、ガニュメデスを天上にさらい、神々の酌とり役とした。水瓶座は、そのガニュメデスの姿。
魚座 Pisces
山羊座で触れたティフォン来襲の折、美の女神アプロディテとその息子エーロスが魚に化け、ナイル川に飛び込んだ時の姿。

[白銀聖闘士]
大犬座 CanisMajor
クレタのミノス王の所有していた猟犬ライラプスの姿。
ライラプスはポーキス王デイオンの息子・ケパロスの妻であったプロクリスに贈られ、妻はそれを夫婦の諍いの和解のしるしとして夫に譲った。その後、その猟犬としての素晴らしさを惜しんだゼウスによって天上にあげられた。
シリウスは大犬座の一等星の名。
烏座 Corvus
太陽神アポロンの使いの烏。
道草の言い訳に(勘違いであったとする説もある)、アポロンの妻であったテッサリア王女コロニスが浮気をしている、と告げた。激情にかられたアポロンに無実のコロニスは殺害され、真実を知ったアポロンは、偽りの報告をした烏に罰としてその白銀の羽根を黒に変え、言葉を取り上げた。
御者座 Auriga
アテナに恋慕したヘパイストスが、彼女に迫り拒絶されたことがあった。その時、ヘパイストスの精子がアテナの体にかかり、それを拭き取った羊毛を地面に落とすと、そこから一人の赤子が生まれた。
エリクトニオスと名づけられた赤子は、アテナイの初代王ケクロプスの下で育ち、三代目の王となった。
足が不自由であったエリクトニオスは、馬に曳かせる戦車を発明し、それを操ったという。御者座は、そのエリクトニオスの姿。
鯨座 Cetus
「娘アンドロメダの美しさは海の娘達でも敵うまい」と驕ったエチオピア王妃カシオペアに、怒ったネレイデスに頼まれ、ポセイドンはエチオピアの海に洪水と大津波をもたらした。
そして、それを鎮める為に生贄に差し出させたアンドロメダを喰らう為に現れた怪物。
ペルセウスが持っていたメドゥーサの首の魔力によって、石に変えられた。
ケフェウス座 Cepheus
エチオピア王。カシオペアの夫であり、アンドロメダの父。
ケンタウルス座 Centaurus
ケイローン同様、クロノスとピリュラの子であるフォーロー。
ヘラクレスとの酒宴の最中に、ケンタウロス達(こちらはテッサリア王イクシオンがヘラの姿を模した雲と交わり生まれた一族)が乱入し、ヘラクレスと争いになった。その時、ヒュドラの毒矢に触れ、運悪く死んでしまった。
死後、天にあがり星座となる。
コップ座 Crater
太陽神アポロン、あるいは、酒神デュオニソスの持ち物だという説もある。
琴座 Lyra
トラキア王オイアグロスとムーサの一人・カリオペの息子、オルフェウスの持つ琴。
妻エウリュディケを冥界から連れ戻せなかったオルフェウスは、その後、決して誰にもなびくことはなく、相手にされないことに怒った女達によって殺された。彼の死後、その竪琴は天にあげられ星座になった。
祭壇座 Ara
リュカオンの一族がゼウスに供物を捧げる為の祭壇、ケンタウロスが捕らえた狼を生贄に捧げる為の祭壇、など諸説あり。
蜥蜴座 Lacerta
神話なし。17世紀頃作成される。製作者であるヘヴェリウスは、命名をトカゲかイモリか悩んだらしい。
蠅座 Musca
神話なし。17世紀初頭に“ミツバチ座”として作成された。
蛇遣い座 Ophiuchus
太陽神アポロンとテッサリア王女コロニスとの間に生まれた息子・アスクレピオスの姿。
ケイローンに師事し、死者をも甦らせる名医となったが、死者を生き返らせたことを怒ったハーデスの訴えを受けたゼウスにより、その雷に打たれ死んだ。
そのことを怒ったアポロンに、ゼウスの雷を作ったキュクロプスは皆殺しにされた。
ヘラクレス座 Hercules
ミュケーナイの王女アルクメネに、彼女の夫に化けたゼウスが孕ませた息子。
元の名はアルケイデスといい、十の難業を行う前に、ヘラの怒りを鎮める為に「ヘラクレス(ヘラの栄光)」と改名した。
その誕生の前にゼウスが「ゼウスの血族が女から生まれ、周囲の人間を支配する」と高らかに告げ(これを公に口にするようそそのかしたのが愚行の女神アテとされている)、そのことに不満を持ったヘラにより、その後、長きにわたって苦難を受けることとなった。
有名な十の難業を為した後、あるケンタウロスから毒の呪いを受け、永劫の苦しみから逃れる為、焼身自殺をした。
死後、神となり、ヘラとゼウスの娘である青春の女神ヘベと夫婦となる。
ペルセウス座 Perseus
アルゴス王アクリシオスの娘・ダナエが黄金の雨に変じたゼウスによって孕まされたのが、ペルセウス。
ダナエには「彼女が産んだ男児がアリクシオスを死なせる」という神託が下っていた為、母子は木箱に入れられ、海へと流された。
流れ着いたセリーポス島でペルセウスは成長したが、ある時、母ダナエに懸想した王ポリュデクテスが、息子ペルセウスを遠ざけようとゴルゴン退治を命じた。
アテナやヘルメスの協力もあり、ペルセウスはゴルゴン三姉妹のメドゥーサの首を獲り、エチオピア王女アンドロメダを救い、セリーポスに帰還したペルセウスは、強引にダナエに迫り無法を行うポリュデクテスに怒り、彼をメドゥーサの首の魔力で石に変えた。
その後、ラーリッサで行われた競技会で、ペルセウスが投げた円盤が客席にいたアリクシオスの頭に当たり、祖父を死なせてしまった。その後は領地で穏やかに過ごし、死後、星座となった。
矢座 Sagitta
エロースの持つ矢だとも、ヘラクレスが、人間に火を与えた罪でつながれていたプロメテウスを解放する時に使った矢だとも言われている。
猟犬座 CanesVenatici
神話なし。15世紀頃にアピアヌスによって製作され、17世紀頃にヘヴェリウスによって正式に設定された。
通常、星図に描かれる際は二頭の猟犬の姿で描かれ、北側の犬がアステリオン、南がカラと呼ばれている。
鷲座 Aquila
水瓶座の神話で触れたガニュメデスをさらう際、ゼウスが化けた鷲の姿。
人間に火を与えた咎でつながれたプロメテウスの肝臓をついばむ鷲の姿だという説もある。
ケルベロス座 Cerberus
17世紀頃存在した星座。ヘラクレス座の一部を割いて作られた。神話なし。

[青銅聖闘士]
アンドロメダ座 Andromeda
エチオピア王ケフェウスの娘。
母カシオペアの慢心から出た一言の為、海の怪物の生贄とされたが、ゴルゴン退治の後通りかかったペルセウスに救われ、その妻となる。
一角獣座 Monoceros
神話なし。16世紀頃に成立。
海蛇座 Hydra
ヘラクレス十の難業の二。
エキドナとテュフォンの娘であるレルネのヒュドラ。九本の首を持ち、そのうちの一本は不死身であった。その上、首を斬ってもその切り口から新たな首が生えてくる。また、その血は猛毒を持っていた。
ヘラクレスは切り口を火で焼いていくという従者の機転により、八本の首を落とし不死身の首を大岩の下敷きにした。
狼座 Lupus
アルカデイアのリュカオン王の五十人の息子達が、ゼウスをもてなすのに、姉妹(カリストー)の息子であるアルカスを殺害し、その臓物を混ぜた料理を供した為、ゼウスの怒りを買い、もっとも幼かった末息子以外の全員を雷で殺した。
そして、彼らの父であるリュカオンも罰として狼の姿に変えた。
大熊座 UrsaMajor
月の女神アルテミスに仕えていたカリストーに目をつけたゼウスが、アルテミスに化けカリストーに近付き彼女を犯した。その交わりによって彼女は妊娠し、息子を産んだ。
その後、カリストーが処女でなくなっていたことを知ったアルテミスは怒り、彼女を熊の姿に変えてしまった。
熊に変えられたカリストーはそのまま、森の奥に隠れ住んだ。
その後、成長した息子は森でカリストーと出会うが、母と知らず射殺そうとした。
それを止める為、ゼウスは息子も熊に変え(こちらが小熊座)、天にあげ星座とした。
また、大熊座と小熊座が地中に没さず常に天を回り続ける理由として、ヘラがゼウスの浮気に怒り、テティス(ポセイドン、あるいはオケアノスとする説もある)に頼み、二人が海の中に入って休めぬようにしたのだという。
大熊座を形成する北斗七星は、アニメオリジナルの神闘士の守護星として、星矢ファンには馴染み深いと思う。
カメレオン座 Chamaeleon
神話なし。15世紀ごろ成立。
小獅子座 LeoMinor
神話なし。16世紀ごろ成立。
彫刻室座 Sculptor
神話なし。18世紀頃成立。
彫刻具座 Caelum
神話なし。18世紀頃成立。
白鳥座 Cygnus
スパルタ王妃レダと交わった時のゼウスの姿。
あるいは、エリダヌス川に落ちて死んだ、太陽神アポロン(ヘリオンとする説もある)の息子パエトンの親友キュグナスが、パエトンの亡骸を捜し続ける姿を哀れと思ったゼウスが、彼を白鳥に変えた姿、とされている。
ペガサス座 Pegasus
翼持つ天馬。ポセイドンとメドゥーサの息子で、クリュサオルの兄弟。
アテナにより蛇の髪の怪物にされたメドゥーサが、ペルセウスに首を落とされ殺された時、その血潮から誕生した。
鳳凰座 Phoenix
神話なし。16世紀頃成立。
竜座 Draco
ヘスペリデスの園で黄金の林檎を守っている竜の姿。
あるいは、アレスの聖域である泉に住まう黄金の鱗を持つ竜。
カドモスにより打ち倒され、その牙を地に蒔くと大地から武装した戦士達が生まれた。彼らは互いに争い始め、五人を残し他は地に倒れた。その五人がカドモスの臣となってボイオディアの街を建設し、テーバイの祖となった。

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