[ケルト神話]
ケルト人はヨーロッパの民族の中でも古くから存在した民族だが、侵略などの結果、他民族と融合、混血し、純潔のケルト民族は現存していないとされている。
その為、彼らの伝承も多くが失われたとされており、現代“ケルト神話”としてあげられているのは、アイルランド系(エリン)の来寇神話やクー・フーリン、フィーナ騎士団などの英雄神話と、ウェールズ系のマビノギオン(読み聞かせの伝承)である。
以下、外伝の表記から、アイルランド系ケルト神話を基盤として記載する。
バロール フォウォール(ケルト神話における巨人族)の王。「邪眼のバロール」。
ドルイドであった父親が調合していた薬の蒸気により、その眼に人を殺傷する魔法の力が宿ったのだという。
普段は魔法の銀の瞼で邪眼の力を封じており、その銀の瞼は大人四人がかりが紐で引っ張り上げて開かせるのだとされている。
バロールの邪眼には諸説あり、“一つ目で邪眼”“二つある目の片方が邪眼”“頭部の前後に眼があり、正面の一つ目が邪眼”“額にある第三の目が邪眼”などの説がある。
<モイトゥラの戦いU>において、ルーに討たれた。
エフネ バロールの妃にしてドルイド(ケルトの魔術師)のカフリーンより「エフネの息子によってバロールは殺害される」という預言があった為、トリー島の塔に幽閉され、女達だけに囲まれて育った。
まだ見ぬエフネに恋をしたキアンが夜毎夢枕にたち、見も知らぬ“男”に関心を抱くようになったエフネの前に、キアン自身が現れ、恋におち、一年の後、光明神ルーを産み落とす。
彼女が子を産んだことを知ったバロールに、キアンとルーが殺されそうになった為、魔法の牝牛と共にキアンとルーを逃がした。
キアン 名の意味は「遥かなる者」。医術師ディアン・ケトの息子。
ガヴァジー・ゴーという職人がバロールより賜った魔法の牝牛の番人の戦士として雇われていた時、「塔の中の姫君」エフネの話を聞き、見も知らぬ乙女に想像を巡らすうちにキアンはエフネに恋をするようになった。
ある時、魔法の牝牛が逃げ出し、海を渡ってバロールの住むフォウォールの国へ戻ってしまった。それを追い、キアンも海を渡り、フォウォールの国へ入った。
フォウォールの国では火をおこし調理をする習慣がなく、キアンが肉を焼く姿を目にとめたバロールに雇われることになった。 キアンはバロールの元で料理人として働きながら、牝牛と焦がれる姫君を求めた。
ある時、塔の扉の鍵がかかっていない時に巡り合せたキアンは、塔の中に忍び込み、恋慕したエフネとの出会いを果たし恋に落ちた。
隙を見て通ううちにエフネは子を産み、それを知ったバロールから赤子を抱いて逃げることとなった。
ルー・ラヴァーダ 「長き腕のルー」の意。“ルー”の意味は「光、または輝ける者」。幼名はドゥルザゥナ(「全知全能」の意)。ルーグとも。
ケルト神話における、唯一の全能神。
父キアンがフォウォールの国へと渡る際に海神マナナーン・マクリルと交わした「フォウォールの国で得たものの半分をわたす」という約定により、マナナーン・マクリルに手渡され、幼少期をマナナーン・マクリルの十番目の息子として育つ。
長じて、エリンの王ヌァザ・アーケツラーヴより王座と魔槍ブリューナク(「貫くもの」の意。タフリムと呼ばれる投石用の弾丸)を与えられた。
<モイトゥラの戦いU>において、祖父バロールを討ち、エリンの地からフォウォールを追い、四十年間民を導いたとされる。

バンシー アイルランドの死を予告する女の妖精。
使者が出る先触れとして現れ、すすり泣き、あるいは泣き喚く。川のほとりで死すべき者の衣服を洗っていることも多いという。

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