回顧
「よお。挨拶ひとつねえたぁ、お前らしくもねえ随分な不義理じゃねえか」

 空港のチケット販売所で。
 悪戯っぽい笑みをにじませながら、頭上からふってきたのは、よく聞き知った友のものだった。
 その声に振り仰げば、軽く頭一個分は高い位置にある見慣れた顔が、にやりと笑ってこちらを見下ろしていた。

「――よく、ここだと分かったな。バッファローマン」

 目深に被った帽子のつばを少しあげて、嘆息交じりにそう呟くと。
「分かるだろうよ、長い付き合いだからな」
 そう言って、バッファローマンは、彼らしい明朗な笑い声をもらした。
 そして、口元に笑みを刻んだまま、バッファローマンは短く問うた。
「どの便に乗るんだ? ウォーズマン」
 その問いに、ウォーズマンはチケットと、手に持っていた腕時計とを見比べた。
「――三時間後の便だ」
 本数が少ない航路だから、と続けて顔をあげる。
「じゃあ、まだ大分余裕があるな。――少し、話さねえか?」
 くい、っと親指を立て、上――上階を指し示し、軽く片目を閉じてバッファローマンが告げた誘いの言葉に。
 ウォーズマンは軽く目を細めて、ああ、と小さく頷いた。



 その会話からしばらく後。空港のターミナルビル、その最上階の展望デッキに二人の姿はあった。
 展望デッキから滑走路を見下ろしながら並び立つ二人が、そこから臨む空港の敷地は、既に夜の闇に沈んでいる。
 その闇の中に、ターミナルの左手に見える滑走路にともされた誘導灯の光が浮かびあがっていた。
「――閉会式は、出なかったのか?」
 時間的に夕食時に重なった為か、展望デッキに接したレストラン街はともかく、こちら側にはバッファローマンとウォーズマンくらいしかいなかった。
 控えめな口調でのウォーズマンの問いかけに、バッファローマンは軽く首を振って、否、と答える。
「たいしたことはしなかったぜ。せいぜい、聖火を消すくらいさ」
「そうか」
 それに短く相槌をかえす。
 それから、わずかな間。
 くい、っと片手に持った缶コーヒーを傾けて、一口飲んでから、バッファローマンは何気ない口調で、次の話題を言葉に乗せた。
「――帰るのか、ロシアに」
 ぽん、と。
 軽く投げかけられた会話のパスボールを受け止めて、ウォーズマンはそっと目を細め、眼差しにかすかな微笑を浮かべた。
「――さあ。まだ、決めていない。……落ち着いたら、連絡はするよ」
 静かなウォーズマンの返答に、バッファローマンも何気ない口調のまま、問いを重ねた。
「――いいのか?」
 主語なく、つむぎだされた問いだったが、その意図するところが伝わらないほど短い付き合いではない。



 ――ケビンマスクに何も語らないまま別れていいのか。



 おそらく、その問いは、バッファローマンのみならず、他の仲間達も気にしている事柄だろう。
 正体を隠して、セコンドに付く為に国籍まで変えて、ケビンマスクの後援をしたウォーズマン。
 それが、ウォーズマンの自己犠牲ではないことは分かっている。
 ケビンマスク――あるいはロビンマスクの為に、国を捨てたわけではない、と。
 確かに、それが戦いの中でなら、ウォーズマンは――かつて、正義超人軍団と呼ばれた皆は、仲間の為に己の命を捨てることに何の躊躇いも持ちはしない。
 だが、それと今回の話はまったく別だ。
 確かに、超人にとって故国は、己を形作る一端として大切なものだが、命とは違い、国籍を変えることは取り返しの付かないことでもないのだ。
 生真面目で妙に律儀なこの友人のことだ。ロシアに居住の場を戻すことはしないだろう。だが、改めてロシア国籍を取得しなおすことはありうる。
 だが、そういう柔軟さは説明しないと理解してはもらえないだろうし――実際、周囲の雑衆に誤解、あるいは曲解されるに足る状況であることも否定は出来ない。
 二人とも互いの環境ゆえに、共にあることは周囲の好奇と誤解を招きかねないからだ。
 だからこそ、ウォーズマンは自分の正体を隠さざるをえなかった。
 しかし、そのことでケビンマスクがいらぬ負い目を感じはしないだろうか。
 そのことこそ、仲間達の心配の種だった。
 とはいえ、それは周囲が説き伏せて納得させることが出来るものでもない。逆に、曲解を深めることにもなりかねない。
 ――万太郎が、今回の敗北を己で乗り越えねばならないのと同じで、ケビンマスクもまた、ウォーズマンが何の為に正体を隠し側にいたかを、自分自身に問わねばならない。
 ウォーズマンのこの三ヶ月の行動をどう捉えるか。それは、ケビンマスク自身にしか出せない答えなのだ。



「――――大丈夫だ。きっと……」
 わずかな間、口を閉ざしていたウォーズマンだったが、そっとかぶりを振ると、落ち着いた声音で言葉をつむいだ。
 穏やかに呟くウォーズマンの言葉には、かすかな安堵と――それよりももっと微量の不安がにじんでいた。

 だが、その不安の理由は。
 おそらく、自分がケビンマスクに曲解されることではない。ケビンマスクと父親であるロビンマスクの溝が今度こそ埋まってくれるだろうか。そちらの不安だ。

 両手に握り締めた缶飲料に視線を落として俯いたまま、もう一度、沈黙をまとったウォーズマンだったが、その沈黙と不安を追い払うように、そっとかぶりを振った。
 そして、務めて湿り気のない声音で、こう言った。
「きっと、ケビンは大丈夫だ。――ケビンが嫌がっていたのは、どんなに努力しても“ロビンの息子”としてしか見られないことだったと、オレは思う」
 少し目を伏せたまま、記憶を探りでもするかのように、ウォーズマンは静かに言葉をつむぐ。
「だから、今は、もう、大丈夫だと思うよ。ケビンは、少なくともロビンの出来なかったことを果たしたから……」
 その代わり、キン肉マンには悪いことをしたかな。
 そう呟いて、申し訳なさそうに苦笑をこぼした。
 ウォーズマンのその言葉を、バッファローマンは一笑した。
「何言ってやがる。真剣勝負の勝ち負けに悪いもなにもないだろうが」
「そうだな」
 にやり、と口端をあげて笑ったバッファローマンに、ウォーズマンもつられたように目を細めて微笑した。
「まあ、いい加減保護者の手がいるような年でもねえからな。過保護にしすぎるのもどうよ?」
「――そうだな。もう、大人だ……」
 おどけたようにそう言ったバッファローマンの言葉に、頷きとともに呟いて、ウォーズマンはそっと目を細めた。
 その言葉には、どこか回顧の響きが宿っていた。
 正体を隠して再会する以前、最後に会った七、八歳の頃のケビンマスクの姿と、今の宇宙超人ヘビー級チャンプの姿とを比べ思い返しているのかもしれない。
「ま、図体だけだって言えなくもないがな。今時の若造どもは、どいつもこいつもだらしがねえからな」
 さり気無く話題を変え、はあ、といささか大袈裟なほどに大きく溜め息をつき、バッファローマンはぼやいた。
 その言葉に、ウォーズマンは怪訝な色をその眼差しに浮かべて、軽く首をかしげた。
「――そうなのか?」
 短く訊き返すウォーズマンに、バッファローマンははっきりと頷いて、こう言葉を続けた。
「実力は、悪かねえぜ? けど、なんて言うかなあ。打たれ弱いな、精神的に」
 そう言って微笑いながらバッファローマンは、コン、と、ウォーズマンの持つ紅茶飲料の缶に、自分が持っていたコーヒーの缶を、軽くあてた。
 その、おどけた仕草に、目元に笑みをにじませながら、ウォーズマンはこうきり返した。
「……お前と比較したら、大概はそうなるんじゃないか?」
「そうかあ?」
「そうだ」
 ひょい、と大袈裟に片目を見開いてみせるバッファローマンに、ウォーズマンは小さく笑いをこぼした。
 笑いながら頷くウォーズマンに、つられたようにバッファローマンも軽く口端を持ち上げた。
「お前に言われてもなあ。どう考えてもお前の方がタフだろ?」
「そんなことはないと思うぞ」

 互いに、相手のほうが精神面が強いと言い張り合い、顔を見合わせて――どちらともなく、笑みをこぼした。
 微笑は、声を上げての笑いに変わり、その内に、二人とも肩を震わせて笑い始めた。

「いーや、お前の方が精神的にタフだって」
 笑いに声を震わせながら、バッファローマンはなおも主張する。
「そんなことは……」
 その主張に、微笑む目元にうっすらと困惑をにじませながらウォーズマンは軽く小首をかしげた。
 すると、不意にバッファローマンは顔をウォーズマンのほうに向け直し、笑んだまま、こう言った。
「強いと思うぜ。――まあ、お前だけじゃなく、キン肉マンも、ブロッケンも、だけどな」
 その一言に、ウォーズマンは目を見開いて驚きの色を浮かべる。
 何を指してつむがれた一言なのか、それを明確に理解出来たから。

 ――初めは。
 最初、かつてアイドル超人軍団と呼ばれた者達と、バッファローマンは敵として相対した。
 ミートを人質にとられ、正義超人と七人の悪魔超人達は、かのチャンピオンベルトを巡って死闘を繰り広げたのだった。
 その時。バッファローマンとまず戦ったのはウォーズマンだった。
 死力を尽くして戦い――命を落としたのは、ウォーズマンの方だった。
 その後、再会したのは、悪魔六騎士との戦いの折だった。
 悪魔であることを捨て、悪魔将軍に立ち向かったバッファローマンを、戦いの後、キン肉マンを初めとする皆は当然のように仲間として受け入れたのだった。

「――バッファローマン……」
 もう随分と長い付き合いだが、あの時期の話題に触れたことはない。
 誰にだって触れては欲しくない話というものはあるものだ。
 実際、ウォーズマンも進んで残虐超人時代の話をするつもりはない。自分が殺した者達のことを忘れる気はないが、あまり気持ちのいい話題ではないのだから、他人に話す気にはなれないのだ。
 それは、バッファローマンも――いや、他の何人かの仲間達も――同様だということくらい、解らない筈がない。
 だから、一度も触れたことがない話題だった。
「――まあ、な。後悔してるかって訊かれりゃ、YES、と答えるしかねえわけだ。実際、ミートには ひでえことをしたしな……」
「……だが、お前はするべき謝罪をしたじゃないか……」
 それは、事実である。
 バッファローマンは正義超人入りした後、ミートに対し、はっきりと「すまなかった」と謝罪したことがある。
 だが。
「――謝りゃすむもんでもないだろ?」
 静かに言葉を返され、ウォーズマンは返す言葉を失う。
「普通はそういうもんだ。――だから、さ。そういう相手を無条件で許せるってのは、相当、精神的に強いと思うぜ」
 淡々と続けられた言葉の最後に、ほんの少し、微笑の成分が混ざったことをウォーズマンは聞き逃さなかった。
「……バッファローマン?」
 疑問調で呼びかけながら、ウォーズマンはかすかに首をかしげた。
 すると、そっとバッファローマンの大きな手が伸ばされて――ウォーズマンの右の脇腹に添えるように触れた。

 ――そこは、かつて二人が戦った時、バッファローマンのロングホーンによって貫かれた場所だった。

「――謝るなって言われるとは思わなかったぜ」
 そして、記憶を反芻するようにバッファローマンは目を細めた。
 その言葉に、ウォーズマンにも思い起こされるものがあった。
 軽い驚きを眼差しにこめて、わずかに目を見開くと、控えめな口調ながらもはっきりとした語調で言い返した。
「……それは……。当然だろう? あの時の試合は、お互い命を賭けた戦いだった。それで死ぬことも――覚悟の上だったのだから。謝られる理由にはならない」
 明瞭な声音で言いきったウォーズマンの言葉に、バッファローマンは苦笑に目を細める。
「――あの時と、同じこと言うんだな」
 くしゃり、と顔を苦笑で歪めながら呟きだされたバッファローマンの一言に、今度はウォーズマンが苦笑をこぼした。



 ――そう。それは。
 悪魔将軍との死闘を終えた後のことだった。
 あの時、日本アルプスの試合会場にいた超人達は、そのまま手近な病院に半ば無理やり搬送された。――当時はあの辺りに超人病院はなかったから、人間用の病院に送られたのだった。
 もっとも、金と銀のマスクが合体した完璧なマスクの発した光を浴び、あの頃はまだ人間だったジェロニモ以外の皆の傷は癒えていたのだが。
 先ほど話題に触れたミートへの謝罪も、その病院でのことだった。
 そして。
 バッファローマンのいう“あの時”もその病院でのことだった。
 その夜、たまたま寝付けなかったウォーズマンは、廊下のデッドエンドにしつらえられた窓から空を眺めていた。
 そこに、偶然バッファローマンが通りかかったのだった。
 言葉少なに他愛もない言葉を交わし――ちょうど今と同じように、バッファローマンはウォーズマンの脇腹に手を添えたのだ。
 そして、短くこう言ったのだった。
『――悪かったな』
 その言葉に、ウォーズマンも今と同じように目を見開いて――やはり今と同じような言葉を返したのだった。
『……どうして、謝るんだ? 確かに、オレとお前は命を賭けて戦った。だが、あの時はお互いにそれで死ぬことも覚悟の上だった筈だ。何故謝る必要があるんだ?』
 本当に分からない、といった様相で、首を傾げたウォーズマンに、バッファローマンの方こそ、当惑した様子だった。
『――オレはお前を殺したんだぜ? それを謝罪なしで許せるってのか?』
 返された言葉に。
 ウォーズマンは、そっと困ったように目を細めた。
『――――それを言うなら、オレこそ声が嗄れるほど謝罪しなければいけないんだ』
 あくまで、落ち着いた口調で、ウォーズマンはそう続けた。
 落ち着いた、穏やかな語調で。しかし、たとえ相手が誰であろうと言い返すことを戒める、強さを秘めた声音で。
『何人も他人を殺したのだから、オレには自分が殺されても、文句を言う権利はない』
 過去に犯した罪がある以上、それと同じ害を与えられることに、否やを述べる権利など自分にはないのだと。
 いっそ、優しいと感じるほど穏やかな声で、ウォーズマンはそう告げた。
『――だから、謝らないでくれ。……いや、忘れてくれてもいい』
『……』
 ウォーズマンの言い分に、その時、バッファローマンは返す言葉を見出すことは出来なかった――。



「――忘れてくれ、と言ったのに……」
 あの時と同じように。
 目を細め、困ったように微苦笑をにじませるウォーズマンに、バッファローマンも苦笑をこぼす。
「……忘れるわけには、いかねえだろ」
 柔らかい声音で、短く言いきる。

 ウォーズマンが、残虐超人であった頃の自分を忘れることを自らに戒めているように。
 バッファローマンもまた、悪魔超人時代に己が為したことを忘れるわけにはいかなかった。
 それは、二人ともがそれぞれ背負ってきたものであり――これからも、人生の終わりの日まで背負うべきものなのだ。

「――お前はさ。自分のことなら、大概のことは許せちまう。それがタフじゃなきゃ、何だって言うんだよ?」
 苦笑のにじむ声音で、あえてバッファローマンは、明朗に聞こえる口調で問いかけてみた。
 そうすれば、バッファローマンの予測どおり、ウォーズマンは戸惑ったように小さく首を傾げた。
「……そうかな」
 軽い困惑をにじませて、呟きだされたウォーズマンの一言に、バッファローマンは大仰なほどに大きく首を縦に振った。
「そうだろ」
 そう断言されて、ウォーズマンはますます困ったように目を細めた。
 そうして、視線の置き所に困ったように、しばらく目を泳がせて――また、自分の手元に眼差しを落とした。

 そのまま、幾許かの沈黙が流れる。

 しかし、その沈黙は、他ならぬウォーズマン自身によって控えめに破られた。
「――けれど、バッファローマン。オレには、憤慨しなければならないことはないと思うんだ」
 不意に。
 唐突に展開した話題に、バッファローマンは軽く目を見開いて、首を傾げた。
 そして、あえて口を挟まず、黙ったままウォーズマンの次の言葉に耳を傾ける。
 すると、ウォーズマンは静かに顔を上げて、穏やかな眼差しをバッファローマンに向けた。
「――オレは、こんなにも恵まれている」
 呟きだされた言葉は、その告げた内容に似つかわしく、穏やかで――優しい声音にのせられていた。

 半分は機械の、歪んだ存在だけれど。
 小さな穴からこぼれる砂のように、わずかずつしか時を刻まない身体だけれど。

 音には、決してされることのない、呟きたち。
 それを、確かにバッファローマンの耳は捕らえ、拾っていた。
「ロビンと出会ったおかげで、キン肉マン達と巡り会うことが出来た。お前と仲間にもなれた。――これ以上ないほど、素晴らしい仲間を得ることが出来た」
 あくまで、柔らかな口調で。
 どこまでも、穏やかに。
 最高の友を得ることが出来たと、微笑んでウォーズマンは告げる。――だが。

 ――きっと……いや、必ず、仲間達はウォーズマンをおいて逝くだろう。
 彼は、仲間達すべてを、見送ることになるだろう。
 いつの日か、間違いなくやってくるその日を、理解している筈だというのに、ウォーズマンはそう言って目を細め――笑う。
 ――それこそが、彼の強さだと。
 知っているのは、仲間達だけかも、しれない。

「――そろそろ、行くよ。搭乗時間に間に合わなくなる」
 ふと、気付いたようにウォーズマンがそう言う。――超人は、総じて時間間隔が正確だ。
 その言葉に、バッファローマンも軽く目で頷いた。
「ああ――。またな」
「ああ、また」
 双眸に微笑をにじませて、ウォーズマンは頷き、足元に置いた小さな手荷物を取り上げた。――この荷物は、何でも、日本に来た初日に空港の近くのコインロッカーに預けていたらしい。
 そして、そっと手を差し出す。
 その仕草に、バッファローマンも手を出し――互いの掌を握り合った。



 ――またな、か。
 展望デッキに一人残されたバッファローマンは、別れの挨拶を思い出して、ひっそりと微笑をこぼした。

 昔、仲間として付き合い始めたばかりの頃。
 あの頃のウォーズマンは、再会を匂わせるような別れの挨拶を口にすることはなかった。次を約束しない別れの言葉しか、言わなかった。
 それが、「また」と。次に会う日を期待するような言葉を使うようになったのは何時からだったか――。

 そんなささいな所作からも、仲間達と重ねた時間を感じさせて――それが、知らず知らずの内に頬を緩ませる。
「――――まだまだ、付き合い足りねえよなあ……」
 微笑に目を細めながら、バッファローマンは、ぽつり、と呟いた。

 「また」と言える限りは、仲間達との付き合いは絶えさせたくないものだ。
 もう、何十年、仲間達と付き合ってきていたけれど。
 まだ、この絆は繋げていきたいものだと。

 そう願いながら、バッファローマンはそっと、夜空を見上げるのだった――――。






2004年神無月中旬

ルキさまのリクエストで「ウォーズさんと牛先生がU世達を眺めながら昔話をするホノボノ系シリアス」。
……ほのぼの……?(−−;) しかも、“U生達を眺めながら”ではなく“ケビンを思いおこしながら”になってます、スイマセン(汗)
リクエスト内容にそうよう、ウォーズさんとバッファが和解したエピソードも盛り込んでみました。如何でしょう?
ルキさま、どうぞご笑納下さいませ。
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